『陶芸家のおくさんのやきもの豆ちしき』電動ろくろ ⑤なめし、形を整えて仕上げる

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① 菊練りをして、② 土殺しができたら ③ いよいよ作ってみましょう! ④立ち上げる ⑤なめし、形を整えて仕上げる。
 前回は、ろくろのメインイベント立ち上げるところまででした。厚みを均一にして立ち上がったら、一度なめし皮をかけます。なめし皮とは鹿の皮でできており、器の口元をなめらかにする役割と粘土をしめる役割があります。あんまり薄くてとがっている感じだと口が切れてしまいそうなので、ここはぷっくらと口当たりの良いように整えるます。写真は、なめし皮をかけているところですが、肝心のなめし皮は手で隠れて見えてません。残念 ! つまんでかける感じです。
 なめしをかけたら、ここから形を整えていきます。
丸っこいとかすぅーとシャープな形とか自分の好みの形に整えます。整ったら、さぁ出来上がりです。ゴールは間近に見えてきました。後は切り離すのみです。
 切り糸で切るのですが、切り糸とは片方に木の棒がついており文字通り糸でできてます。下の写真をよ〜くみると糸が見えてますが、これまたわかりにくいです。糸をくる〜っと回して切ります。切り離せたら両手で持ち上げて、板の上へ移動します。この、持ち上げる時、グシャっと変形しないよう一番下の方を持ち上げます。これで、出来上がりました。
 器ひとつ作るのにこんなに工程があるものかと驚かれた方もいらっしゃるでしょうが、慣れてくると湯のみくらいの大きさで、電動ろくろに粘土をのせてからここまでの工程を3分くらいでやってしまうので、本当に一瞬でできてしまいます。この一瞬に全神経を集中して作陶しております。
 陶芸のシーンが出てくる『ゴースト』という映画をご存知でしょうか? 恋人同士で電動ろくろを回すロマンティックなシーンがあるのですが、外国からの体験の方で、いきなり携帯でゴーストの音楽をかけ、映画のワンシーンのようなカップルがおられました。私は居場所をなくし、『なんてこった』となった事があります。ゴーストはとても素敵な映画なのですが、少し苦い思い出を思いだしてしまいました。陶芸をやる時は集中してやるようにしましょう!
キーワード: ろくろ 仕上げ
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