『陶芸家のおくさんのやきもの豆ちしき』電動ろくろ ⑦ 乾燥させて素焼き
① 菊練り
② 土殺し
③ いよいよ作ってみよう!
④ 立ち上げる
⑤ なめし・形を整えて仕上げる
⑥ 高台削り
⑦ 乾燥させて素焼き
高台削りが終わったら、よく乾燥させ、水分を抜いて素焼きをします。水分があると窯で焼いた時に爆発してしまう可能性があります。
写真は高台削りをした後、白化粧という技法を施したところです。高台削りをした後は生乾きのため、こうした装飾をすることができます。白化粧とは、白く焼きあがる粘土を水に溶いた白化粧土を使い、筆や刷毛などで装飾を施すやり方です。
他に櫛目、いっちん、線彫り、印花を使った三島手、布目、面取りなどいろいろな技法があります。また、マグカップなどの取手を付けるのもこのタイミングです。
実はこの白化粧が天草に移住してきた大きな決め手となっているかもしれません。うちのダンナさんが陶芸を始めたきっかけが長崎の現川焼で、そこの窯の特徴が赤土に白化粧を施し、絵などを描いたりして透明釉をかけるという手法だったため、白化粧土に天草陶石を使いたかったからです。
それと、天草は私の父・母の出身地でもあり、幼い頃から天草の海で遊ぶのが夏休み一番の楽しみでした。まさか、この年になって天草に住むとは思ってもいませんでしたが、うちのダンナさんと出会い、陶芸と出会い、ここ天草に来るべくして来たのかもしれません。
天草に来て6年、いろんな方とのたくさんの出会いがありました。最初は決して温かく迎えられたとは思えないこともありましたが、今、いろんな方に助けられてます。陶芸を通じて少しでも天草へ恩返しができればと思います。