『陶芸家のおくさんのやきもの豆ちしき』電動ろくろ ④立ち上げる
① 菊練りをして、② 土殺しができたら ③ いよいよ作ってみましょう! ④立ち上げる
前回は親指でくぼみをつけ、底をしめて立ち上げたところまででした。
ここから、ろくろの真骨頂とでもいうべきところでしょうか。一番大事なメインイベントです。片手を外側に添え、器の中に入れたもう片方の手を中と外で合わせるようにして下から引き上げていきます。ここが難しい! 力の加減がわかるまでに時間がかかると思います。強すぎると粘土を引きちぎってしまい、弱いと粘土がうまく伸びていきません。また、右利きの方が多いので右手の方に力が入ってしまい、だんだん広がっていってしまいます。左手は右手より少しだけ力を強く入れて、なるべく広がらないよう上に上に伸ばしましょう。ぶれずに伸ばすには、左足に左手をつけて、左手に右手をつけて固定できるようにします。伸ばす位置は時計の7時から8時の位置で伸ばしていきます。ただし、これは私と旦那さんのやり方で、この伸ばす位置、伸ばす手の組み方等は人それぞれです。基本ができていれば、自分のやりやすいやり方を見つけてください。体験では、この辺りまでくるとたいがいシーンとなりろくろの回る音だけが工房にひびいてきます。難しい〜! 楽しい〜! できない〜! なんて騒いでいた方々が真剣に無心になる瞬間で無口になる方が多いようです。陶芸家気分になれるひとときです。こんな瞬間を味わってみませんか ?